3/9(土)福祉講座「綱島温泉の半世紀」

昨年12月、ある建物の解体と整地に伴い、同じ敷地内に設置されていた「ラヂウム霊泉湧出記念碑」が廃棄の憂き目を見るところでした。居場所を失った記念碑でしたが、樽町第二親和会(嶋村会長)が一旦引き取って預かることとなり、その後、関係者の尽力により、新しい場所への移設が決定。今年2月より、大綱橋近く(樽町側)の国有地に設置されました。

 この「ラヂウム霊泉湧出記念碑」、刻まれているところによると、1933年(昭和8年)に、文字通りラヂウム温泉の湧出を記念して建立されたとのこと。大正から昭和初期そして戦後にかけて繁栄した綱島温泉・旅館街の原点が、この樽町にあったことはあまり知られていないかもしれません。

ところが、そんな歴史を紐解く機会が早速訪れました。先述した廃棄~移設騒動からのご縁で、郷土の歴史等を研究されている横浜開港資料館の吉田律人氏(樽町在住)を講師にお招きし、「綱島温泉の半世紀」と題した福祉講座が樽町地域ケアプラザにて開催されたのです。当日は多くの参加者が訪れ、紹介された資料、歴史ある貴重な写真に感嘆の声が上がりました。その内容は多岐に渡り、東京横浜電鉄(現・東急東横線)の開業から始まり、桃・桜にみる鶴見川流域の旅客誘致策、綱島歓楽街として発展する中での影の部分、そして第二次世界大戦や鶴見川氾濫といった悲哀も織り込まれながら、今日に至るまでの様々な時代背景に引き込まれたのでした。

しかもこの研究は、まだ継続中とのこと。今後も新たな発見を期待しつつ、新しい台座に納まった古(いにしえ)の記念碑に想いを寄せてみてください。